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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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2007年クリスマス企画 『S4』
第一弾です。
レイアースフェ風パラレル「月夜に舞い降りた天使」の続編になります。
こちらをご覧になってから読まれる事をお勧めします。

第一弾はセフィーロへ帰ったクレフとイーグルのお話。
*完全なパラレルですのでご注意ください。

1.初雪が降るまでに ~2007.12.18 S4 Rayearth第一弾~





地球を公転している衛星-月。
月の近くにある小さな星『セフィーロ』に彼らは住んでいた。

水晶の様な城の応接間で一人の青年が書類を見ては何かにサインをし、時折押印もしている。
その姿はとても高貴で、僅かにゆれる銀髪が聡明さをより一層引き立てていた。
彼がこの国の王、イーグルである。
誰よりも堅実でつかみどころのなく、この国で一番敵にはまわしたくない相手だ。

「イーグル王。」
イーグルは名を呼ばれ、顔を上げた。
正面の入り口に黒いロープを着た背丈の低い男性が立っている。
彼は跪き、深く頭を下げて。
「只今帰還致しました。」

「おかえりなさい、導師クレフ。地球は如何でしたか?」
「はい、青く美しい惑星でした。」
「そうですか。言霊も無事に届けて下さったみたいですね。お疲れ様でした。下がっていいですよ。」
一通り言い終わると、にっこり優しく微笑んで、また書類に視線を戻した。

「……王、失礼を承知で言わせて頂きますが、私には未だに貴方の判断が正しかったと思えません。」
途端に空気がピンと張り詰めた。
無音の室内でただカリカリとイーグルのペン先だけが動いている。クレフは続けた。
「…私は…フウはいずれこの国の后になるのだと信じておりました。ですが貴方は彼女を地球へ送り出し、ついには帰郷を許されなかった。なぜあの様な地位も品もない男の元に…」
最後の方はもう、ただのため息の様に細くなっていた。


「私の使命はこの国を守る事です。」
沈黙を破ってイーグルが口を開いた。
「そしてそれは私にしか出来ない事。そんな窮屈な空間に彼女を閉じこめたくはなかっただけですよ。」
「……王。」
クレフはイーグルの断固たる決意にもうそれ以上何も述べる事はしなかった。

「いつも迷惑かけてすみません、導師クレフ。」
「いいえ。貴方の突拍子もない行動は今に始まった事ではないですから。」
クレフの言葉にイーグルは苦笑した。




- たとえ国は違えど、私はいつも貴方の幸せを願っていますよ、フウ。 -




fin
・お題配布先様
確かに恋だった


=======
イーグルと風ちゃんていい組み合わせだと思うんですが、駄目ですか?
あ、イーグルが振られちゃうから駄目ですよね(笑)
それと、イーグルを「私」にしているのはわざとです。
その方が王っぽいかな、と。

明日はちゃんとフェ風です。

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