PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
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プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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昨年末にテン様より頂きました素敵な素敵な作品です!
有り難うございます!!!UPが遅くなってすみません(><)
本日の出会いを祝ってv…て、調子良すぎですよね;
もっと今の自分の状況を考えないと…すみません。
心がポカポカしますv
是非とも皆様、右下にあります続きの扉を開けて下さいませ☆
有り難うございます!!!UPが遅くなってすみません(><)
本日の出会いを祝ってv…て、調子良すぎですよね;
もっと今の自分の状況を考えないと…すみません。
心がポカポカしますv
是非とも皆様、右下にあります続きの扉を開けて下さいませ☆
「ねぇねぇフェリオ!良いもの欲しくない?」
「……良いもの?」
にんまり笑顔の海に押され、フェリオは微妙な表情を浮かべた。
「何よその顔‥さてはうさん臭いとか思ってるわね?」
「う‥…いや、別に…」
「いいのよ私は別に。せっかく風のお姉さんから風の可愛い写真貰ったから横流ししてあげようと思ったけど‥。要らないのね。残念だわー」
「フウの…シャシン?」
図星を突かれてたじろぐフェリオをじとっと眺めた後、海は大袈裟に残念だと肩を落としてみせる。フェリオは写真が何か解らず困惑を強くするも、風に関係するものらしいと解り、海の機嫌を損ねたことを慌てた。
「待った!悪かった!謝る!謝るから、そのフウの何とかってヤツ、くれないか?」
顔の前で手を合わせ、拝むように海を見ると、海は不思議そうな表情を浮かべた。
「もしかして‥セフィーロに写真ないの?」
「ああ。聞いたことない言葉だな」
「‥フェリオ、貴方写真が何か解らないのにくれって言ってたの?」
「いや…フウのなら悪いものなはずがないからな」
「相変わらずお熱いのねぇ。このこのっ」
ここぞとばかりに海はフェリオを肘で小突きながらからかうが、大して動じることなく笑いながら良いだろうと返されてしまい、呆れた表情を浮かべた。
「‥お熱いのはよく解ったわ。写真っていうのは、そうね、リアルミニ肖像画みたいな感じかしら。薄っぺらいから持ち運びも出来るのよ」
「…それはかなり貴重だな。で、どこにあるんだ?」
今現在の聡明な風は幼い頃どんなだったのか。今の面影はあるのだろうか。髪は長かったのか。そんな考えが次々と浮かび、フェリオは始めてみる写真への興味と幼い時分の風を知ることができる期待から胸を踊らせた。
「一体何がそんなに貴重なんですの?」
「あら風、いい所に来たわね。お熱い二人を邪魔しちゃ悪いし、私はこれで」
「え、あ、あの、邪魔だなんてそんな…」
毎度のからかいにも相変わらず顔を赤くする風を見て、からかい甲斐があるわと海は笑顔を浮かべ、フェリオに白い封筒を渡してその場を後にした。
そんな風を見て同じくフェリオも笑みを浮かべ、封筒に視線を移した。
「それは?」
「ん?これか?これはかなりの貴重品だ」
「‥?他国からの書簡か何かですか?」
訳が解らず首をかしげる風を尻目に、フェリオはくつくつ笑いながら封を切って中身を取り出した。
「………っ」
フェリオは思わぬ驚きに息を飲んだ。そこには白いワンピースを着て微笑む幼い風が写っていた。髪は今より少し長いく、緩やかにカーブがかっていた。瞳には今の聡明さはなく、子ども独特の無邪気で純粋な色を湛えていた。
「…どうなさったのです?」
中が何か解らない以上、勝手に見ることに気が引けた風はフェリオが自分の写真を見ているとは思いもせず、徐々に赤みを帯びていくフェリオの顔を心配そうに見ていた。
「‥何か悪いことでも書いてあったのですか?」
「………」
「あの…フェリオ?」
「え?あ、ああ。すまない。ちょっと見惚れてた」
名前を呼ばれて放心状態から回復したフェリオは、心配そうにこちらを伺っている風に大丈夫だと笑みを向けて先程海にもらった写真を本人に見せた。
「‥!?な、何故フェリオがこれを!?」
「ウミがくれたんだ。良いだろう?」
余程嬉しいのか、フェリオは驚きやら気恥ずかしさやらで顔を赤らめている風を尻目に再び写真に視線を戻した。
「あ、ダメです!」
「おっと!取らせてたまるか!」
「もう!フェリオ!」
写真に視線を戻すフェリオを見た風は慌てて写真の奪還を試みようと手を伸ばすが、それよりも早くフェリオはひょいと写真を持つ手を頭上へ上げた。
負けじと風が背伸びをして更に手を伸ばすと、フェリオはくるっと体を反転させる。そんな攻防がしばらく続き、無邪気に笑いながら写真を守るフェリオを見て、風もいつしか笑みを浮かべ写真奪還を諦めた。
「仕方ありませんわね。それは差し上げます。その代わり条件があります」
「条件?」
はい、と頷き、けれども少し迷ったように口を閉ざした。そして風は恐る恐る口を開いた。
「…もし良ければ一緒に写真を撮って頂けますか?」
ゆっくりと口を開いた風に、フェリオは一瞬きょとんとした表情を浮かべるが、すぐにくつくつと笑い出した。
「フウ、それじゃあ条件じゃなくてお願いだ」
「それはそうですけど…いけませんか?」
「まさか。もちろん喜んで」
そう答えたフェリオに風は嬉しそうに微笑んだ。
後日、フェリオの部屋にラブラブフォトが飾ってあるのが見つかり、更に幼少時代の風の写真を持ち歩いていることがバレると、伝言ゲームよろしく部屋に風の分身を連れ込んでいるとか、風似の少女とデートをしている等という色々な方向の噂が城中に広まったとか広まってないとか。
End
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