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プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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先日、誕生日プレゼントに頂いてしまいましたー!>▽<v
幸せすぎるサプライズっ。
いつもいつもアリガトですっ亜久ちゃん大好き!(抱)
風ちゃんがすっごい可愛くて可愛くて、ぎゅってしたい。
フェリオになりたいw
また一つ、宝物が増えてしまいましたvわぁい。
幸せすぎるサプライズっ。
いつもいつもアリガトですっ亜久ちゃん大好き!(抱)
風ちゃんがすっごい可愛くて可愛くて、ぎゅってしたい。
フェリオになりたいw
また一つ、宝物が増えてしまいましたvわぁい。
__________
穏やかな国の穏やかな昼下がり。一国の王子さまは今日も書類の山と格闘していた。
先程からペンを走らせる速度が鈍り、溜め息が増えはじめていることから、格闘戦は書類が優勢のようである。
そんな光景を目にしながら備え付けの簡易キッチンで香りの良い紅茶を入れた風は、カップを二つ目持ってフェリオの元に歩み寄った。
「少し休憩しませんか?」
「ん?ああ…ありがとう。助かるよ」
そっと差し出されたカップを受け取り微笑みを交わす。内心頑張った甲斐があったと考えていると、いつの間にか風の視線は書類に注がれ口元には笑みが浮んでいた。
「どうかしたのか?」
こんな堅苦しい文字の羅列なんて見て何が楽しいのだろうか。自分は何かおかしなミスをしたのだろうか。
そんなことを考えていて、ふと目の前の少女が自国の文字を読めないという事実に気付いた。
ならば尚の事、何が楽しいのか。訳が解らずに眉間に皺を寄せていると、それに気付いたのか風が視線をフェリオへ向けた。
「すみません、何だかセフィーロの文字は漫画に出てくるような暗号文字だと思いまして」
「…マンガ?」
「はい、絵が沢山描いてあるお話の本のことです。そういう本の中で、異世界の文字をちょうどこんな感じに表すんです」
「なるほどな。…じゃあ、風の国の文字はどんな感じなんだ?」
「私たちは漢字とひらがなとカタカナの三種類を主に使って文字を書くんです」
ふと風の国の文字に興味が沸き、尋ねてみるものの言葉で言われるだけで解るはずもなく。しかめっ面をした後に適当な紙とペンを渡すと風はくすりと笑い、確かにこっちの方が早かったですね、とさっとペンを走らせた。
「……どっちが暗号だか」
紙にはごちゃごちゃした文字と丸みのある文字と角のある文字の三つが丁寧に書かれていた。
「この三つを使い分けるのか?」
「ええ、慣れるとそう大変ではないんですよ」
「慣れるまでが長そうだ」
しばらく文字が書かれて紙を物珍しそうに眺めていたものの、ふと気になって視線を少女へと戻した。
「で、これは何て書いてあるんだ?」
「それは私の名前です。よく使うのが一番上に書いてある漢字です」
「へえ…これがフウの名前か。」
「フェリオはどう書くんですか?」
そう問われ、その少女に答えるように先程風の名前が書かれて紙の余白に自分の名前を書き記した。
「私にはセフィーロの字の方が覚えるのが大変な気がします」
暗号のようだという評価は変わらないのか、風は不思議そうに文字を眺めた後少し考える素振りを見せるともう一度ペンを手に取ってフェリオの名前の横に先程書いた漢字と呼ばれる文字の一つを書き、何かの絵を加えた。
「…何を書いたんだ?」
出来上がったそれを見て風は何やら楽しそうにくすくすと笑い、サッと文字が書かれて紙を奪ってデスクを離れた。
「内緒です」
「なら捕まえて口を割らせてやる」
フェリオはニヤリと不敵に笑うと風を追いかけにかかった。
悪戯っぽく笑う少女が手にする紙には異国の王子さまの名前と「風」という文字。その二つの名前は、ハートマークをてっぺんに付けた傘をさしていた。
終わり
穏やかな国の穏やかな昼下がり。一国の王子さまは今日も書類の山と格闘していた。
先程からペンを走らせる速度が鈍り、溜め息が増えはじめていることから、格闘戦は書類が優勢のようである。
そんな光景を目にしながら備え付けの簡易キッチンで香りの良い紅茶を入れた風は、カップを二つ目持ってフェリオの元に歩み寄った。
「少し休憩しませんか?」
「ん?ああ…ありがとう。助かるよ」
そっと差し出されたカップを受け取り微笑みを交わす。内心頑張った甲斐があったと考えていると、いつの間にか風の視線は書類に注がれ口元には笑みが浮んでいた。
「どうかしたのか?」
こんな堅苦しい文字の羅列なんて見て何が楽しいのだろうか。自分は何かおかしなミスをしたのだろうか。
そんなことを考えていて、ふと目の前の少女が自国の文字を読めないという事実に気付いた。
ならば尚の事、何が楽しいのか。訳が解らずに眉間に皺を寄せていると、それに気付いたのか風が視線をフェリオへ向けた。
「すみません、何だかセフィーロの文字は漫画に出てくるような暗号文字だと思いまして」
「…マンガ?」
「はい、絵が沢山描いてあるお話の本のことです。そういう本の中で、異世界の文字をちょうどこんな感じに表すんです」
「なるほどな。…じゃあ、風の国の文字はどんな感じなんだ?」
「私たちは漢字とひらがなとカタカナの三種類を主に使って文字を書くんです」
ふと風の国の文字に興味が沸き、尋ねてみるものの言葉で言われるだけで解るはずもなく。しかめっ面をした後に適当な紙とペンを渡すと風はくすりと笑い、確かにこっちの方が早かったですね、とさっとペンを走らせた。
「……どっちが暗号だか」
紙にはごちゃごちゃした文字と丸みのある文字と角のある文字の三つが丁寧に書かれていた。
「この三つを使い分けるのか?」
「ええ、慣れるとそう大変ではないんですよ」
「慣れるまでが長そうだ」
しばらく文字が書かれて紙を物珍しそうに眺めていたものの、ふと気になって視線を少女へと戻した。
「で、これは何て書いてあるんだ?」
「それは私の名前です。よく使うのが一番上に書いてある漢字です」
「へえ…これがフウの名前か。」
「フェリオはどう書くんですか?」
そう問われ、その少女に答えるように先程風の名前が書かれて紙の余白に自分の名前を書き記した。
「私にはセフィーロの字の方が覚えるのが大変な気がします」
暗号のようだという評価は変わらないのか、風は不思議そうに文字を眺めた後少し考える素振りを見せるともう一度ペンを手に取ってフェリオの名前の横に先程書いた漢字と呼ばれる文字の一つを書き、何かの絵を加えた。
「…何を書いたんだ?」
出来上がったそれを見て風は何やら楽しそうにくすくすと笑い、サッと文字が書かれて紙を奪ってデスクを離れた。
「内緒です」
「なら捕まえて口を割らせてやる」
フェリオはニヤリと不敵に笑うと風を追いかけにかかった。
悪戯っぽく笑う少女が手にする紙には異国の王子さまの名前と「風」という文字。その二つの名前は、ハートマークをてっぺんに付けた傘をさしていた。
終わり
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