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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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2007年クリスマス企画 『S4』レイアース第四弾です。
フェ風パラレル「月夜に舞い降りた天使」の続編になります。
こちらをご覧になってから読まれる事をお勧めします。

フェリオと海とアスコット。大学にて。
私自身、四大経験がないので大学生に憧れます。
専門学生って、なんかヲタクっぽいもんなぁ・・・(事実)




4.きらめきに誘われて ~2007.12.21 S4 Rayearth第四弾~








朝。
大きなあくびを一つ、フェリオは大学内の敷地を歩いていた。
そんな彼の後ろに忍び寄る存在が二つ…

「見たわよ、フェリオくん?」
不気味な笑顔で海が声をかけてきた。隣にはアスコットがいる。
「…え?」
「昨日、可愛い女の子と歩いていたでしょ。」
「それも手を繋いでいたよね。」

二人のにやけた笑顔にフェリオは何度かまばたきをして平然と答えた。
「…人違いじゃないか?」

「え、そうなの?なーんだ、やっぱり見間違い…」
「なに簡単に誤魔化されているのよ、アスコット!!私がフェリオと誰かを見間違えるわけないでしょ!!」海はアスコットの肩を叩く。
「そ、そうだよね!!」

「……すっかり尻に引かれてんなぁ、アスコット。」
キッと海がフェリオを睨みつけた。
「この校内で見たことのない子だったわ。…兄弟、て感じでもなかったし。さぁ、白状しなさい!」
「…フェリオのお付き合いしてる人…なの?」
「…いや、そういった約束は交わしてないが…」
「じゃあ違うの?」

―猫と飼い主の延長線…とは言えないしなぁ…。
そんな事言ったら自分の性癖が疑われてしまう。

考え込んでしまったフェリオに海が痺れを切らした。
「あーもう!!はっきりしないわね!フェリオらしくない!!」
「俺らしく…って…俺達知り合って間もないのによく言うな、海。」
「私は周りの友人のせいで前から知っていたの!!」
実はフェリオは学内で人気があったのだ。本人も海によってつい最近知った事。

海もアスコットも友人だ。別に恥ずかしい事でもないし、隠さなくてはいけないわけでもない。
フウが別の世界の生体だというのは信じるか信じないかの話で、今はそこまで語る必要はない。
フェリオは真剣に海と視線を合わせた。

「彼女、じゃない。でも俺は…あいつのそばにいてやりたいって思う。一度離れて後悔したからな。」
「……なるほど、遠距離だったというわけね。」
「フェリオ…かっこいい」
アスコットの呟きにも似た激励にフェリオは頭を抱えた。

「気が済んだか?俺は行くぞ。」授業に遅れる。
フェリオは二人に背を向けて歩き出した。海達もそのあとを追う。
「それにしても可愛らしい子だったわ。よかったら紹介してもらえない?」
「は?」
「女っ気のなかったフェリオを射止めた人…興味あるもの。ねぇアスコット♪」
「う、うんっ僕も会ってみたいっ」
「……アスコット、お前はそれでいいのか…?」
「え、なにが?」
「……いや。」
気づかない方が幸せの場合がある。
フェリオは喉のすぐそこまで出かかった言葉を飲み込んだ。




結局この後、海のフェリオに対する勢いは止まらず、今夜フウを紹介する手筈になってしまった。

なぜだろう…
フェリオの心が僅かにざわついた。
それこれから起きる、あの出来事を予感させるかの様だった。


―きらめく星が輝く今夜は、不気味な新月。



続く
真冬の恋7題/お題配布先様確かに恋だった



=======
海ちゃんきつめでごめんなさい!!
続きます。
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