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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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2007年クリスマス企画 デジモン『S4』第二弾です。
第一弾の続きとなります。

太ヤマちゃん。ヤマト目線。・・・て、ほとんどヤマトかな~(笑)
日付は更新希望日ということで勘弁してください;

2.お、お前、近すぎ!  ~2007.12.21 S4 DIGIMON 第二弾~



翌日、ヤマトは昼食の後片付けをしながら、昨日のことを思い出していた。


『太一は今年もヤマトからのプレゼントしか受け取らないわ。』

あれは、一体どういう意味なんだろう…。





別々の高校生活。入学したての頃は中々なれなくてかなり困った。

―朝、少し早めに登校した日。校舎から少し離れたグラウンドでサッカー部が練習していた。まだ回転していない頭で太一の姿を探す。そして我に返り、照れた。
昼休み、授業が終わり挨拶もままならない自室に飛び込んできて、昼食を誘う太一。そんな、今はくるはずのない彼を待ち、なかった事にした。
放課後、教室を後にした自分を呼ぶ声に振り向いて、それがただのクラスメイトだった事に…悲しくなった。



自分のテリトリーに太一が存在しない。その事実がつらくて改めて確信した太一への愛情。
大切だからそばにいたい。
好きだからそばにいてほしい。



それから2年近く。
もうとっくに慣れた、大丈夫だと思っていたのに、全然駄目だった。

空によって突如示された壁。気になって仕方ないのは動揺が隠せない証拠。



「ふぅ…。」
「なんのため息?」

「!!!??? たっ―!!」危うく落しそうになる皿を両手で掴んだ。

「また鍵開いてたぞ。ヤマトは不用心だなぁ…。」
・・・ウソだ。いつも扉が開いている事くらい知っていて、そう言う。
ヤマトは平然を装って「別になんでもない。」と仕事にもどった。


「なぁ、もう終わる?ソレ。」
太一はすすす、と隣りへ来て、自分の顔を覗き込んできた。
「ああ…て、お、お前、近すぎ!」
「そう?いつも通りだけど…」
お前はそうかもしれない。でも今日は特別近く感じるんだ。だって昨日の事のせいでこんなにも太一を意識している。
太一に見つめられて、それを気付かれるのが怖くて、視線をそらした。
その行動に、太一はむっと口を曲げる。
「今日のヤマト、なんか変。…俺帰るわ。」
太一はそう静かに言うと、とぼとぼと玄関へ向かった。


暫くしてパタンと扉が閉まる音がする。
その音を確認してからヤマトは再度ため息をついた。


『太一は今年もヤマトからのプレゼントしか受け取らないわ。』

何も聞けない自分が情けない…。

―指先に溜まる泡はただ虚しく流れて水の中へ消えていった。



fin
お題/照れ屋な彼のセリフ 確かに恋だった

========
うわ微妙~。甘いんだか辛いんだかよくわからない仕上がりになってしまいました。すみません。続きます。
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