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プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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2007年クリスマス企画 デジモン『S4』第三弾です。
第二弾の続きとなります。
太一とヒカリの話。タケヒカ前提です。
第二弾の続きとなります。
太一とヒカリの話。タケヒカ前提です。
3.なんつーか、その、~2007.12.22 S4 DIGIMON 第三弾~
「なんなんだよ…ヤマトのやつ…」
帰り道、太一はエレベーターでなく敢えてマンションの階段を駆け上った。そうでもしないとこのイラつきを抑えられないでいたからだ。
先程のヤマト行動が脳裏に浮かぶ。
逸らされた視線。
―っ・・・完全に嫌がられた。
ホント、きまぐれにもほどがある。そりゃあクリスマス前で浮かれてたのは確かだけど…
太一は傷心のまま、家のドアを開けた。
「ただいまー」
「あれ、お兄ちゃん?ヤマトさんとこ行ったんじゃなかったの?」
ヒカリがリビングのソファーから太一を見た。大きな瞳に見つめられ、少し気まずそうに呟く。
「…留守だった。」
「ウソ。またケンカでしょ。」
即座に見破られるのは、実妹だから。と一括りにしてしまうには容易すぎる。彼女の洞察力は最強だ。
「ち、ちげーよ!なんつーか、その・・・」
「はぁ・・・変っわんないなぁお兄ちゃん達は。」
「な、なんだそれ!!」
「怒らないで、羨ましがってるんだから。…よし、出来た。」
「ヒカリ?なんだそれ。」
「タケルくんへのプレゼント♪」
ヒカリの前にあるのは新しいバスケットシューズだった。
それは透明なフィルターでキレイにラッピングしてあり、その上を水色のリボンで丁寧に結んである。
「プレゼントって・・・ああ、そういえばもうすぐクリスマスか。」
「・・・忘れてたの?お兄ちゃん、最低。」
「なっ―」
「だったら・・・ヤマトさんにも何かプレゼントしたら?」
「は?俺が?」
「だって毎年、何かもらってるんでしょ?」
確信ある様にヒカリに指摘され、太一は言葉を詰まらせた。
ヤマトはクリスマスになると毎年欠かさず何かプレゼントをくれる。
去年は確かセーターで、一昨年はスポーツタオルだったと思う。
そして年々上げている料理の腕を最高に振るってくれる時でもある。
「お兄ちゃん、これ。」
その場に立ち尽くしていた太一にヒカリが何かを手渡した。
「少し早いけど、私からのクリスマスプレゼント。」
クリスタルのサッカーボールのついたキーホルダーだ。
「ありがとな。」
「・・・嬉しい?」
「え、あ、ああ、もちろん・・・」
「大切な人からの贈り物は何でも嬉しいと思うけどなぁ。・・・お兄ちゃんばっかりいい思いしていちゃ、ずるくない?」
「ヒカリ・・・。」
自分に対する当たりが強いのがやや気になるが、本当にしっかりした妹だ。
ヒカリの言葉に、太一は貰ったキーホルダーを強く握った。
「わかった、行ってくる。」
「あ、妹へのプレゼントも忘れないでね。」人差し指を立ててニッコリと笑う笑顔が少々怖い。
「あんま期待するなよ。」
ぽん、とヒカリの頭に手を乗せると、まだぬくもりのある靴に足を入れて外へ飛び出した。
「・・・なぁにやってんだろう、アタシ。」
ヒカリは兄が出て行った玄関を見て、はぁとため息をつく。
太一には妹として以上の感情があったのは嘘ではない。幼い頃からませていた自分のこの想いは恋なのだと信じて疑わなかった。
だから友情という絆で繋がった二人に嫉妬したし、悔しかった。
そんな自分が今日、太一の、友情を越えている愛を応援してしまった。自分に反吐がでる。
しかし、今はもう悪い気はしない。嫉妬も、妹としての程度のもの。
そう思えるようになったのは、自分にも大切な人が出来たから。
兄以上に愛したいと思えるヒトが現れたから。
ヒカリの携帯が鳴る。それは優しい希望色した音。
続く
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第三弾は八神兄弟でお送りしました。この二人、大好きです!
ホントはヤマトに小姑なヒカリちゃんな話を書きたかったんだけど、お兄ちゃんに譲りました。(ヒカリ好きv
第四弾へ続きます。
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