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プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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セフィーロの過去のお話。(フェリオ+クレフ)
先日、亜久ちゃんにプレゼントしたものです。
もぉおおおおちっちゃいフェリオが大好きでどうしましょうかっ…!その辺にフェリオみたいな可愛い子、転がっていないですかね?はぁ…v
先日、亜久ちゃんにプレゼントしたものです。
もぉおおおおちっちゃいフェリオが大好きでどうしましょうかっ…!その辺にフェリオみたいな可愛い子、転がっていないですかね?はぁ…v
=================
「王子!王子!…全く、どこへ行かれたのか…」
「導師、どうかされたのですか?」
長身で黒服の青年がクレフに声をかけた。
「ああ、ランティス。また王子の姿が見えなくなってしまってな。心当たりはないか?」
「王子でしたら先程中庭の方でお見かけしましたが…」
「そうか、ありがとう。」
クレフはランティスと別れ、中庭に向かった。
Thank you for…
その頃、中庭では-
中央にある噴水の縁を背に地面に座り込んで、緑色の髪の少年が一人眉間にシワを寄せながらせっせと何かをしている。
品のある白を基調とした服と手は既に泥で汚れ、その手で頬を擦ったのか、顔にも泥が付いていた。
少年の手元には小鉢があり、その中央に綺麗な紫色の花が植えられていた。
花の周りに手で土を入れ、ぎゅっぎゅっと押す。それから両手でソレを持ち、ジーと凝視してから、ニカっと満足気に笑った。
「よし、出来た!」
「何が出来たのですか?」
「うわっ!!」
突然聞こえた背後からの声に驚いて振り返った。
するとそこには両手を腰に当ててこちらを見下ろしている導師クレフの姿があるではないか。
「ど、導師…」
「探しましたよ、フェリオ王子。嫌な事があるとすぐに逃走を図る。これは貴方の悪い癖です。」
「そんなクセ、持ってない。」
「そうですか。では早く直して頂きましょう。」
「持ってないんだから直せないじゃないか。」
イーっと歯を見せて子供ながらに抗議してみせるフェリオ。
「またそんな屁理屈を…」クレフは呆れ顔で手を額に当て、はぁと溜息をついた。
「フェリオ、貴方が勉強を退屈だと感じるお気持ちはわかります。ですが貴方はこの国の王子。そう遠くない未来、柱であるエメロード姫と共にこの世界を統べられるのですから、もう少し真面目に…―」
「導師。はい、これ!」
クレフの話を遮って、フェリオは手に持っていた鉢植えをクレフの目の前に出した。
「これは?」
「オレが作ったんだ。」ニッと笑うフェリオ。
「それはわかりますが…。」
「導師の部屋ってさ、ガランとしてて何もないだろ?だからその事を姉上に言ったら『小鉢に花を植えて導師プレゼントしてみてはどうでしょうか?』って作り方を教えてくれたんだ。だからこれ、導師にあげる。」
驚いて声も出ないクレフ。
フェリオはへへっと照れくさそうに鼻の下を擦り満面の笑みで言った。
「導師、いつもありがとっ。」
fin
「王子!王子!…全く、どこへ行かれたのか…」
「導師、どうかされたのですか?」
長身で黒服の青年がクレフに声をかけた。
「ああ、ランティス。また王子の姿が見えなくなってしまってな。心当たりはないか?」
「王子でしたら先程中庭の方でお見かけしましたが…」
「そうか、ありがとう。」
クレフはランティスと別れ、中庭に向かった。
Thank you for…
その頃、中庭では-
中央にある噴水の縁を背に地面に座り込んで、緑色の髪の少年が一人眉間にシワを寄せながらせっせと何かをしている。
品のある白を基調とした服と手は既に泥で汚れ、その手で頬を擦ったのか、顔にも泥が付いていた。
少年の手元には小鉢があり、その中央に綺麗な紫色の花が植えられていた。
花の周りに手で土を入れ、ぎゅっぎゅっと押す。それから両手でソレを持ち、ジーと凝視してから、ニカっと満足気に笑った。
「よし、出来た!」
「何が出来たのですか?」
「うわっ!!」
突然聞こえた背後からの声に驚いて振り返った。
するとそこには両手を腰に当ててこちらを見下ろしている導師クレフの姿があるではないか。
「ど、導師…」
「探しましたよ、フェリオ王子。嫌な事があるとすぐに逃走を図る。これは貴方の悪い癖です。」
「そんなクセ、持ってない。」
「そうですか。では早く直して頂きましょう。」
「持ってないんだから直せないじゃないか。」
イーっと歯を見せて子供ながらに抗議してみせるフェリオ。
「またそんな屁理屈を…」クレフは呆れ顔で手を額に当て、はぁと溜息をついた。
「フェリオ、貴方が勉強を退屈だと感じるお気持ちはわかります。ですが貴方はこの国の王子。そう遠くない未来、柱であるエメロード姫と共にこの世界を統べられるのですから、もう少し真面目に…―」
「導師。はい、これ!」
クレフの話を遮って、フェリオは手に持っていた鉢植えをクレフの目の前に出した。
「これは?」
「オレが作ったんだ。」ニッと笑うフェリオ。
「それはわかりますが…。」
「導師の部屋ってさ、ガランとしてて何もないだろ?だからその事を姉上に言ったら『小鉢に花を植えて導師プレゼントしてみてはどうでしょうか?』って作り方を教えてくれたんだ。だからこれ、導師にあげる。」
驚いて声も出ないクレフ。
フェリオはへへっと照れくさそうに鼻の下を擦り満面の笑みで言った。
「導師、いつもありがとっ。」
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