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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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笑顔で彼女は俺を見た。

「取引きいたしませんか?」





どう見てもこの場所に合わない3人の少女を助け、その中の一人、金髪の少女がそう言ったのだ。

護衛と案内。

それは互いにとって最適かつ確実なものであった。
彼女の提案に一瞬眉を潜めたが、食えない笑顔と、風貌に、今までに感じたことの無い思いがしたのを覚えている。

そして、彼女の危機を救って、知った。
・・なんて、優しい笑顔なんだろう・・・。と。
戦いに似遣わない彼女が、友を思い、その心が治癒魔法を生み出した。

「これは、私達の戦いです」





―――あれから、何日経ったのだろう。

魔物は日に日に増え、太陽がセフィーロを暖かく包む事も次第に少なくなってきた。
ふらりと立ち寄った村のバーで雨宿りがてら、身体を休めていた。

「お兄さん、一人?」

そう言ってバーの常連らしき女性が彼に声をかけてきた。

「隣り、いいかしら?」
「ゴメン、ちょっと一人で飲みたいんだ。」

そう、残念。と元いた席に戻っていく女性。

フェリオは、グラスに入った酒を一口飲むと、ふぅ、とため息をついた。




彼女達は、無事だろうか・・・。

気づくと、数日前に出会った少女達の事を思い出している。
こんな異世界で、しかも女性の三人旅なんてあまりに危険すぎる。

「・・・」

ふと、手が自分の耳に伸ばし、耳たぶに触れた。
長い間ココにあった物は、今彼女達のもとにある。


「フウ」


彼女の声が、未だにフェリオの脳裏でリフレインしていた。
自分達の戦いだ、と答えるフウの、強い心に、俺はわかってしまったんだ。


-恋という感情を。

だから、渡した。
姉からもらった大切な物を。
俺の分身として。

3人を・・・フウを守ってくれるように。

この思いが例え、報われないものだとしても、
もう会うことのない運命でも、俺は彼女に堕ちてしまったんだ。


フウ。
もし、また出会える事が出来たなら、自分は真っ先に君の元に駆け寄って言うだろう。

「会いたかった。」




そして・・・






~fin~

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