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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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1、ファーストデート












フェリオが自室に戻る廊下の途中、「そうだ」と私の方を見て優しく言った。

「明日二人で、散歩にでも行こうか。」

その言葉がとても嬉しくて、すぐに「はい。」と返事をする。
…ふと、その意味に気付いた風は自分の頬が熱くなって鼓動が高鳴るのを感じた。

「どうした?」
自分の表情を見て首を傾げるフェリオに「なんでもないです。」と頭をおもいっきり横に振ってみせる。



―それはほんの少し前に親友が言った事。

『フェリオのデートプランはどんなものなのかしらね。』

他愛もない話の中で突然そういうと、くすくすっと悪戯に笑って自分を見る。
からかわれている事実に「海さん///!」と声を裏返えらせた自分は相当挙動不審だったに違いない。

そんな事があった後のこんな誘いに、驚かないはずがないではないか。

「そうか?」と納得していないフェリオに、私はぎこちなく微笑んでみせると、ふわりと自分の頭に彼の手が乗った。

それはフェリオが私を元気づける時に使う行為の一つ。
…優しくて暖かい。
フェリオがそれを意識的にしているのかは定かではないけれど、私の口許がほころんだのは確かだった。

「オヤスミ。」
「お休みなさい。」

手が離れて、パタンと扉がフェリオを自室に隠した瞬間、心に冷たい風が通過したのを感じたが、次第に春風の様な風になった。

なぜなら明日は大切な貴方との『ファーストデート』
今夜は嬉しくて、眠れない。

fin
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