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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
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2、並んで歩く





















「待ってよヤマトぉー」
今の俺より遥かに細くて長いその足が俺の呼ぶ声に歩みを止めてくれた。
腰に手を当てて振り返る姿は誰よりもカッコイイ。

「遅いぞ、ガブモン」
溜め息をついて呆れた様な低い声で俺の名を呼ぶヤマトは笑ってる。

駆け足でそばに寄ると、ヤマトは片膝をついて目線を合せた。

「…お前、なんか前より太ったんじゃないか?」
「ぇえ!?そうかなぁ…」
「ああ。」
特にこの辺が。と笑いながら俺の腹を突っ突いた。

「だって、しょうがないだろー。ヤマトの作るゴハン、おいしいんだもん。」
「俺のせいにするな。いくぞ。」
今度は俺の鼻先をぺちっと優しく叩くと、ヤマトは再び歩き出した。
俺は照れながらその鼻をこすってヤマトの隣りに並ぶ。


これから向かう先にあるのは俺たちを脅かす悪いデジモンでも、ヤマトの苦手な心の闇でもない。

きっとでっかくて、あったかい君の未来がそこにはあるんだ。

その未来に俺はいるかな?

「?…なんか言ったか?」
「ううん。」
首を思いっきり振った俺を見て、ヤマトはまた笑った。

君が望むなら、俺はいつまでもそばにいるよ。
俺たちはパートナーなんだからさ。



…ところで、ヤマト?

―君はいつからそんなに
優しく笑える様になったの?―

fin
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