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PC閲覧推奨レイアース&デジモン二次創作小説blog。
★ひとこと★
プロフィール
HN:
華乃都(かのと)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/09/25
職業:
船医
自己紹介:
このサイトは『レイアース』『デジモン』をメインとする二次元小説サイトです。原作や作品の関連団体とは一切関係ありません。
*ご覧になられる方はまずカテゴリの「AKIKANとは?」を一読ください。
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♪笹の葉さらさら 軒端に揺れる お星様きらきら 金銀砂子
五色の短冊 私が書いた お星様きらきら 空から見てる…♪





「綺麗な歌だな」
満点の星空の下、風は城のバルコニーで『七夕』口ずさんだ。

「日本に伝わる神様の歌です」
「神?」
風の隣りでフェリオは小首を傾げた。
ええ、と風がにっこり笑い、再度星空を見上げて話し出した。

「…昔、それぞれの星に暮らす王子と姫が恋に落ちたのです。
彼らは自分に与えられた仕事もせず、毎日逢瀬を重ねる様になってしました。
それに怒った神様は二つの星の間に大きな川を創り、しっかりと働けば、一年に一度、流れが緩やかになった時だけ、王子はその川を渡って姫に会いに行く事を許したのです。
けれど、雨で川が増水してしまったら、残念ながら二人は会う事は出来ず、また一年間待たなくてはならない…。というお話です」

「へぇ…」
「…悲しいですわね。」風は少し俯いて言った。

「…そうかな?」
「え?」
予想外の返答に驚いてフェリオをみる。
するとフェリオははっきりとした口調で言った。

「確かに一年に一度、いや、もっと会うのは先になるかもしれない。でも、一生会えなくなったわけじゃないんだろ?
…会った時に何を話そう、とか、会う為に頑張ろう、って希望を持って生きていける。」
自分を見て、そう呟くフェリオに驚くが、少しして彼の言葉の意味に気付き、ふわっと笑顔を作る。
「フェリオ?」
「ん?」
「…それは、実体験からですか?」

風の言葉に、ニッと笑うと、風の腰に手を回して、引き寄せた。
「そうですよ、姫…-」
くすくすっと笑い、フェリオは唇をよせる。
すると、風がぱっと掌でその口を塞いだ。
「?」
「でしたら、ちゃんとお仕事してくださいね☆王子様♪」

フェリオは一瞬きょとんとして、ぷっと笑い出す。
「はいはい。ったく…、敵わないなぁ、お前には…」

自分の口元にあった風の手をそっとどかして、唇を重ねた。

-きらきら光る、星空の下で。





~fin~

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